- サングラスを付けたままトンネルを運転してもいいのかな
- トンネルを運転する際に使うサングラスを選ぶポイントってあるの
運転中のサングラスで悩んでいる人はいませんか。規則を守っていれば運転中にサングラスを装着しても問題はありません。しかし眩しいから付けるサングラス、暗いトンネルの中ではどうなのでしょうか。知らない危険が潜んでいるかもしれません。
そこで今回は運転中のサングラスでトンネルは危険なのかについて解説をします。選ぶ際のポイントと合わせて参考にしてください。
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運転中のサングラスでトンネルは危険?
結論から説明をすると、適切に選ばれたサングラスならばトンネルの運転でも危険はありません。ただトンネルは普通に運転していても急に暗くなり、そして出口で眩しくなります。急激な変化が運転に影響を与えるシーンです。
ではトンネルでサングラスを装着しているとどのような危険が生じるのでしょうか。
サングラスを付けてトンネルを運転する際に潜む危険とは
サングラスを付けてドンネルを運転する際に潜む主な危険は次のとおりです。
主な危険
- トンネルとサングラスによって急に暗くなったので外す瞬間の危険
- 入口付近で眩しいのでサングラスをかける瞬間の危険
- サングラスを外さないことで起きる見えにくさ
トンネルのサングラスで危険なのは、かける時と外す時です。時速40㎞で走行している車は2秒間で22m進みます。60㎞ならば33mです。高速道路のトンネルならばさらにスピードは出ています。はずす瞬間はほんの一瞬と言われるかもしれませんが、その間にも相当な距離を進むことができるのです。同じ速度で走っている対向車がいれば、接触するスピードは倍、非常に危険な状況といえます。
またトンネルに入ってすぐに渋滞をしていた状況を想像しましょう。外すのが一瞬のタイミングでも、衝突が避けられないかもしれません。
ただでさえ急激に暗くなるトンネルです。一時でも片手運転になるのは危険ではないでしょうか。だからと言って見えにくいサングラスを装着したままトンネルを運転し続けるのは危険です。長いトンネルならば数分間にわたり見えづらいまま運転を続けます。ドライバーのストレスもたまることでしょう。
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トンネルによって照明が異なる
トンネルの状況が場所によって異なることも危険のひとつです。トンネル内の照明は統一されていません。裸眼でも見えやすさに違いがあります。照明の違いも原因のひとつです。
ココがポイント
- 照明のないトンネル
- オレンジの照明
- 白い照明
- 蛍光灯とLED
距離が短いと照明の無いトンネルもあります。照明がないトンネルでサングラスをかけるのは危険です。短いので出口の明かりが見えますが、入った瞬間はとても暗く感じることでしょう。最近は少なくなりましたが、オレンジの照明もあります。また、LED照明に切り替えるトンネルが増えてきました。蛍光灯とLEDでは、光が微妙に異なります。
さっきのトンネルでは見えたのに今度のトンネルは見えないといった状況は危険です。急いで外そうとすれば、焦りが生じます。その間に車は進んでいるのです。トンネルは照明によっても見え方が違うことを確認しておきましょう。
ここまで見るとトンネルで使うのは危険のように見えますが、適切なサングラスを選べば問題はありません。
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運転時に使用しても良いサングラスを使うのが大前提
運転中にサングラスをかけていても違反にはなりません。ただしJIS規格で定められているサングラスを使用しなければ安全運転義務違反に問われることもあります。トンネル内はもちろんのこと、運転時に使用するサングラスは次のことを守りましょう。
守りましょう
- 昼間の運転時においては可視光線透過率8%以下のレンズは不可
- 夜間または薄暮においては可視光線透過率75%以下のレンズは不可
- 信号の色(赤、黄、青、緑)が識別できること
上記の条件をクリアしているのは大前提です。ただしトンネル内で使用するには、上記の条件だけでは足りません。トンネルの危険を回避するためには、トンネル内でも外さないで済むサングラスが必要です。
トンネルで運転する際に使うサングラスを選ぶ際の3つのポイント
トンネルで運転する際に使うサングラスを選ぶ際の3つのポイントは次のとおりです。
- 調光レンズではなく偏光レンズを選ぶ
- 可視光線透過率は20~30%
- つけ心地の良いサングラスを選ぶ
調光レンズではなく偏光レンズを選ぶ
運転中のサングラスは、調光レンズではなく偏光レンズを採用したものを選びましょう。
ココがポイント
- 調光レンズ:紫外線の量によってレンズの色が変化する
- 偏光レンズ:反射光やギラつきを抑えるレンズ
調光レンズは、紫外線の少ない室内などではレンズの色が透明になります。紫外線の量が多い場所にいるとレンズは濃い色になり紫外線を抑えてくれるのが特徴です。室内と屋外でかけ直す必要がないなどのメリットがあります。
しかし調光レンズはドライビングに適していません。トンネルではさらに見えにくくなります。
さらに詳しく
- 紫外線カットが備わっているフロントガラスだとレンズの色が透明なので眩しい
- 急にトンネルに入ったときは変化がおいつかない
紫外線カットが備わっているフロントガラスだとレンズの色は透明のままです。眩しい光が抑えられず、かけている意味がなくなります。
またスピードがあることから、トンネルに入った際にレンズの変化が間に合いません。トンネルに入ったときは、眩しい光から、急に暗くなります。レンズの変化が間に合わず、見えづらいまま運転をしなければいけません。非常に危険です。
偏光レンズならば、反射光をカットするのでぎらついた見えにくさを解消してくれます。トンネル内は、視界をクリアにしてくれる偏光レンズのサングラスを採用するのがポイントです。
可視光線透過率は20~30%
JIS規格では、昼間の運転時においては可視光線透過率8%以下のレンズは不可とされています。8%以上のレンズならば規定はクリアしていますが、トンネルを想定するのならば可視光線透過率20~30%がおすすめです。
可視光線透過率は、レンズを透過する光の割合を指します。数値が高いほど光を通すので、規定ギリギリの8%では光をさほど通しません。裸眼でも見えづらくなるトンネル内で、光を通さないレンズを使用するのは危険です。
トンネル内で外さずに走行するためにも、可視光線透過率は20~30%を検討しましょう。ただし、個人差があるので必ずしもこの数値が良いというわけではありません。もしこの数値でも暗い場合は、もう少しずつ%を上げていきます。事前に試しておくことが大切です。
つけ心地の良いサングラスを選ぶ
運転中のサングラスは、フィット感の良いものを選びましょう。運転中にサングラスがずり落ちてきたら気になります。通常時より気を遣うトンネル内でサングラスがずり落ちてきたらと思うと不安です。つけ心地の良いサングラスを選びましょう。
もしずり落ちるようならば、調整をしてもらってから運転時に利用することをおすすめします。また日本人の顔に合うように、購入する場合は日本製かアジアンフィットのサングラスを選びましょう。
運転中のサングラスでトンネルは危険まとめ
トンネルでサングラスをかけ続けるのは危険ではありません。ただ適切なサングラスを選ばなければ見えづらいです。トンネルの出入り口で「外す」「かける」の行動をすることに危険が生じます。
運転時のサングラスを選ぶときはトンネル内でもかけ続けられる性能と、フィット感のあるサングラスを選びましょう。自分にあった見えやすいサングラスを選ぶことが大切です。