ドライブを楽しむのならば、運転用サングラスは必須アイテムです。運転中によくある「まぶしさのストレス」がドライブの楽しさを半減させます。西日や対向車のヘッドライトなどにより突然襲ってくる強烈な光、ただそのたびにイライラしていたらドライバーは務まりません。
運転中につまらないことでイライラしないためにも、運転用サングラスを用意しましょう。そこで今回は、「でもどんなサングラスを選べばいいの?」と悩まれている人のために「運転用サングラスの選び方のポイント6選」を解説します。購入する際の参考にしてください。
運転用サングラスの選び方のポイント6選
運転用サングラスの選び方のポイント6選は次のとおりです。
- 使用シーンに合わせて選ぶ
- 可視光線透過率
- 偏光度
- 偏光度と可視光線透過率のバランス
- レンズカラー
- フィット感
詳しく解説をします。
選び方①使用シーンに合わせて選ぶ
運転用サングラスは、ドライブ時の状況に合わせて変更をしましょう。昼夜問わず頻繁に運転をする人は、シーン別に運転用サングラスを用意しておくのがポイントです。
ココがポイント
- 時間帯
- 時期
- 天候
明るさによって使用する運転用サングラスを使い分けましょう。最近は昼夜兼用サングラスも人気ですが、より運転中のストレスを軽減させるのならば使い分けがポイントです。特に長時間にわたる運転を仕事としている人には、最低でも2種類の使い分けをおすすめします。
選び方②可視光線透過率
可視光線透過率(視感透過率)は、レンズが光を通す割合を表します。0~100のパーセンテージで表し、100に近づくほど光を通すことを知っておきましょう。また運転用サングラスには次の決まりもあるので注意が必要です。
ココに注意
- JIS規格に適合したものを使用
- 昼間の運転に必要な視感透過率は8%以上(8%以下は運転時に適さない)
- 夜間の運転に必要な視感透過率は75%以上
上記を守らず運転をした場合、安全運転義務違反に問われることもあるようです。選び方のポイントとして、上記の条件は知っておきましょう。主な状況に合わせた可視光線透過率は次のとおりです。
可視光線透過率
- 昼間:10%~40%
- 昼間でも雨で暗い場合:75%以上
- 夜間:80%以上
昼間は10%~40%程度が選び方のポイントです。幅が広いですが、曇りなどで暗い場合は少し高めの運転用サングラスを使用しましょう。晴天で陽射しが強い場合は10%~20%程度がおすすめです。ボンネットの照り返しによる眩しさも防いでくれます。
夜間は先ほど説明をしたとおり75%以上と決められているので、昼間の運転用サングラスは使用できません。対向車のヘッドライトが眩しくなく、それでいて必要な光を遮らない80%以上がおすすめです。
選び方③偏光度
偏光度とは、雑光(紫外線や太陽光・照明の照り返しなど)をカットする割合を表します。数値が高いほど、機能性が高くなるのがポイントです。雑光は、目をイライラさせることからストレスホルモンを発生させます。運転用サングラスを選ぶときには重要な項目です。
偏光度が高いと次のようなメリットがあります。
ココがおすすめ
- 対向車の乱反射を抑えるので視界がクリアになる
- 目の負担を軽減するので目が疲れにくくなる
- 見るものの形をはっきりと捉えてくれる
偏光度の最高値は99%です。90%以上のものを偏光レンズと呼びます。偏光レンズは長時間の運転にもおすすめです。ものの映り込みが消えるので、運転に集中ができます。事故防止効果が高まるレンズです。
ただ夜間やトンネル内での運転には向きません。視力が低下し、安全運転の妨げになります。偏光レンズを使用する場合は、夜間運転用サングラスを必ず選んでください。
また、偏光レンズは熱や水に弱いので注意をしましょう。使用しないとき車の中に放置をすると偏光レンズの寿命が縮むかもしれません。運転用サングラスは、すぐに装着できるようにと、ケースに入れず保管する人もいます。できれば使用しないときはケースに入れるなどの対応を取りましょう。
選び方④偏光度と可視光線透過率のバランス
偏光度と可視光線透過率の説明を聞くと、「数値が高ければ良い」と思われるかもしれませんが、選び方のポイントとしては間違っています。運転用サングラスの選び方としては、両方のバランスを考慮することが大切です。
実は偏光度と可視光線透過率は反比例の関係にあります。
ココがポイント
- 可視光線透過率:高いほど光を通す
- 偏光度:高いほど雑光をカットする
雑光はその名のとおり光です。可視光線透過率が高くなれば、光が通りやすくなります。つまり偏光度が落ちてしまうのがポイントです。逆に可視光線透過率が低いほど、偏光度が高まります。また、偏光レンズはカーナビのモニターが見えにくくなるかもしれません。
自分にあった偏光度と可視光線透過率のバランスを重視するのが、選び方のポイントです。
選び方⑤レンズカラー
オシャレに使い分けるならレンズカラーにこだわりたいところですが、運転用サングラスはできるだけ運転に支障のないカラーを選ぶのがポイントです。偏光度と可視光線透過率のバランスよりも重要度は下がりますが、カラーも状況に応じて変更するようにしましょう。
昼間のレンズカラー
昼間におすすめのレンズカラーは次のとおりです。
- ブラウン
- グレー
- グリーン
上記のカラーで、薄めの色を選択しましょう。ブラウンは、眩しさを抑えながらもヘイズカット効果(遠景のもやをスッキリさせる)が期待できます。コントラスト(明暗の差)も高めるので、通行人も見やすいです。
グレーは、色彩の変化が少ないので自然な見え方でドライブを楽しめます。グリーンは視界をソフトにしてくれるのがポイントです。
夜間のレンズカラー
夜間におすすめのレンズカラーは次のとおりです。
- イエロー
- グリーン
- オレンジ
上記のカラーは青色光をカットしてくれます。対向車のヘッドライトを抑えてくれるのがポイントです。夜間に見落としやすいセンターラインの間違いも抑えてくれます。その他にも信号の色がはっきりと認識できるという点もサングラス選びの重要なポイントとなります。
その他に、DEECが採用しているグレーもおすすめの色です。イエローやオレンジは街灯の無い真っ暗なところではいいですが、街中や街灯があるところや対向車のヘッドライト、テールランプでなど逆に眩しく感じて見ずらくなるという声を聞きます。
グレーは光を均一に吸収するので自然な色調で物が見えます。また色調そのもの変化が少なく、ほとんどの人に違和感なく使用して頂けます。
選び方⑥フィット感
今まではレンズの選び方でしたが最後のポイントは、かけ心地です。顔へのフィット感に注意をしましょう。運転中にサングラスがズレたら慌てます。急にたくさんの光が目に集中したと想像してみましょう。ゾッとする状況です。
ココに注意
- ズレやすいと運転に集中できない
- ズレをなおすたびに片手運転となる
- サイズの合わないサングラスがストレスにつながる
万が一事故を起こしたとき、思わず「サングラスがズレたから」と言ったら大問題です。慌てたことによる事故はまさに自業自得、言い訳になりません。昼夜問わず、顔にフィットする運転用サングラスを選ぶようにしましょう。
素材へのこだわりが大切です。軽量で滑りにくいなど、快適な運転に役立ちそうな素材の運転用サングラスを選択するべきです。クリングス(フレームに接続したパーツ)の先に鼻パッドがついたクリングスタイプも検討しましょう。調整しやすいのがポイントです。
運転用サングラスの選び方のポイントまとめ
運転用サングラスの選び方のポイントを解説しました。最後にまとめます。
まとめ
- 運転用サングラスは使用する状況ごとに使い分ける
- 偏光度と可視光線透過率のバランスが大切
- 顔にフィットする運転用サングラスを選ぶ
運転用サングラスはオシャレよりも性能重視で選ぶのがポイントです。運転は同乗者の命を預かります。事故を起こせば周囲にも迷惑をかけるかもしれません。取り返しのつかない状況も起こりえます。みんなでドライブを楽しむのに適した運転用サングラスを選ぶことが大切です。